**宝石姫と狼王子**

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「え。いいのか!?」


昼休み、一緒に住む話しを持ちかけたら、千鶴は即答でOKと言った。


「マジかぁ…!嬉しいなー」


頬を緩める千鶴は男装をしていても女の子らしい。


「じゃあ今日泊まってもいいか?荷物は明日にでもそっち持って行くから」


嬉しそうな千鶴にうなずくと「楽しみだなぁ!」とはしゃいだ。


かわいいなぁ…。


いくら不良で、言葉遣いが悪くて、暴走族の総長をしていても、やっぱり女の子だ。


私は楽しそうな千鶴に微笑みながら手を振って、自分の教室に戻った。