桜井君の次は紫髪の人。
「僕は3年の久遠 要(クドウ カナメ)。銀狼の情報収集担当。よろしくね?…彼方ちゃん」
クスリと色っぽく笑い自己紹介をしたのは、一つ上の先輩。
身長は相田先生ほどではないが高かった180くらいだろう。紫色のクセのある髪は首にかかっている。縁のないメガネをしていて、そこから覗く左目の下にあるホクロがとても色っぽかった。
「本当に可愛いんだね。ビックリしちゃった…。今度一緒にお茶でもどう?」
「おい!まだ初対面だろ!?この女ったらし!!」
「えー。虎ちゃんそんな怒んないでよ〜」
大人っぽいが、どこか軽い感じの人。そんな印象だった。
