誰かいる。











ベンチに座ってなにかしてる。









戻ろうと思ったときには、もう遅かった。











「誰?」










話しかけられてしまった。








ヤバい。と思いつつ相手の顔をみた。










あっ。












この人ってたしか、黒木 潤。

サッカー部の。









驚きのあまりついまじまじと見てしまった。





まさか、こんなところに一人でいるなんて思わなかった。






これ以上喋りかけられないように、急いで屋上をでた。











バレてないかな。









それにしてもどうしてあんなに人に囲まれている人が屋上に一人でいるんだろう。









二時間目のおわり。









彼が持っていたのは、お弁当だった。











そして、これが彼との出会いとなる。