私は、ユキにお礼を
言うことすら忘れて
走り出した。



道なんて分からない。




無我夢中にビルに向かって
走るしかなかった。





ただ

ただ

一刻も早く…………………





楓に会いたくて。







私の、向日葵に。









好きだよ、と 伝えたくて。