死にたがりの私と 生きたがりの君





「本当はさ、俺らって
笑えるくらい不幸だし
"幸せ"とか無縁っぽいけど」


そして、まっすぐに
私の瞳を見詰めた。



「俺、自分を可哀想だとは
思いたくないんだ」







…………自分を………………………?



「───すごいや、
楓は私とは全然ちがうね…」