「俺もさ、帰るとこが家じゃないんだ」 …………………………え? ってことは、楓は孤児………? 私と、おんなじ……………? こんにも明るい彼がだなんて 信じがたいけれど、 そう考えたら話の辻褄が全部合う。 「───そうだったんだ………」 あまりの衝撃に、 そんな簡単な言葉しか零れてこない。