───ずっと、
楓の役に立ちたかった。





苦しいの、知ってた。
怖いの、わかってた。


だけど楓の支えになりたいのに、
楓にはいつも助けられてた。



でもそれももう、今日まで。




これからは、楓をずっと支えてくよ。
私の一部が、楓の全てを支えてくから。






私は靴を脱ぐと、
その横に小さな四角い紙を置いた。










いわゆる、ドナーカード。