私は、生きていていいんだ。


生まれたのだから、
当たり前に息をすることが
許されているんだ。





それから私は、彼を抱き締めたまま
声を上げて泣きじゃくった。



涙を流すなんて、
いつぶりだろうか。



泣いて、泣いて
声が枯れるまで冷たい河で
泣きじゃくった。