上下も、 左右もない。 真っ白な空間を、 浮遊してるみたいだった。 ここが何処だかは分からない。 けどここに来たことがある。 確かあれは、美桜にもう会えないって 電話した直後だったかな? 息が苦しくなって 胸が痛くて もう終わりかもって 感じた時。 今と同じように。 だから、ここが何処だか 検討はついてるんだ。 もうすぐだってことも。 『 楓………!! 』 あの時は、多分。 美桜のあの声が俺をここから 連れ出してくれた気がする。