「俺たちに出来ることあれば
何でも言えよ!
地球の裏側でも駆けつけるぜ」

そう笑ってみせるのは
一番の親友である。
河上 翔琉。

「あははっありがと」

「地球の裏側って……
マジでカケルくんって
バカだよねーねっ柏木くん?」

集まる女子たち。

「まぁ、翔琉はバカが長所だし」

「てめ楓!フォローになってねぇよ!!」


確かに翔琉は可愛そうなレベルで
バカだけど、
マジでいいやつなんだ。




女子たちがはけて二人になると、
翔琉は小さな声で話しかけてきた。

「先週はテスト期間で
見舞い行けなくてごめんな?」

「いーよいーよっ、だけど
翔琉って勉強するの?」