強引な彼との社内恋愛事情*2


「あー。嬉しい」と笑うから、こっちが嬉しくなるよ。


「なにが?」


「千花さんが、今日も俺の腕の中にいること」


「当たり前でしょ?」


「当たり前なんかじゃないです」


「……うん。そうだね」


別れてしまうのかと思った。そんなのやっぱり嫌だった。願わくば、生きてる間傍に居たい。


なんでこんなに好きなんだろう。よくわからないよ。


「千花さん」


「ん?」


「千花さんに、俺の目が移るように、毎日ちゃんと愛します」


「うん」


「俺のこと、好き?」


「好きだよ」


「じゃあ、そう思うように、自分のことも思って下さい」


「……うん」


「ちゃんと伝えるから、ちゃんと感じて下さい」


それから、少し長めのキスを繰り返した。


着信は、広重の手の中で封印されたまま。


何度か繰り返された。