コンビニでサンドウィッチとコーヒーを買って、近所の公園で食べることにした。 天気がいいから。ただそれだけ。 まばゆい太陽の下、朝とも昼とも言えない食事。 改まって、「千花さん」と広重は呼んだ。 「なに?」 「いつになったら、俺のこと名前で呼んでくれるの?」 ごっくんと呑みこむ。漫画みたいにでかでかした活字で音が鳴りそうだった。 「気が向いたら」 「なにそれ?」