「仲良く?」
「だって、ほら。水谷さんをランチに誘ったでしょ?この前。私と3人で行った日。私が谷くんと夕飯を食べたのは、広重だってそういうことをするから。ラーメンくらいなら、いいかなって思ったからで」
早口でまくしたてると、「あの」と、言いづらそうに口を開けた。
「なに?」
「俺、千花さんは会社じゃ付き合う前と変わらないまま接してほしいと思ってたんです」
「まあ、それは思ってることだけど……」
「俺ら、付き合う前に2人で昼飯って、1回くらいしか行ってないですよね?大体は千花さんに断られるか、他の人が一緒だったら行くって言ってくれたりとかしてたじゃないですか?だから、なんとなく、あの場にいた水谷っちを誘うことが自然かなって思ってしたんです」
「〝水谷っちも一緒に〟って決まってるように言ってたじゃない?一緒に行く約束してたんじゃないの?」
「してないですよ。あの場で誘っただけですよ」
だって、水谷さんのあの含み笑いはなんだったんだろう?と思ってしまう。



