強引な彼との社内恋愛事情*2











宴会場に向かうと席は決められていた。


広重とは席が離れてしまったけど、周りに女の子がいないことに、とりあえず安心した。


まあ、呑み始めたら関係なくなるだろうけど。


堅苦しい挨拶が終わって、場が和みだすと、思った通り、片手にビール瓶を持ってお酌に回りだす人も増え、席はバラバラになっていった。


そういう私は、課長につかまってしまい、動けなくなっていたのだけれど。


「よし。遠山。二次会行くぞ」


「えっ。二次会ですか?」


「ここの中、呑めるところないのか?」


と、言われたって知る由もなく仕方なく近くにいた仲居さんに訊いてみた。


「スナックカジマヤならありますけど」


聞き覚えのある名前のお店だけど、まさか関係はあるまい。


場所と値段を確認していると、スマホが鳴動して、ドキッとした。


広重からで[今日、話したい。外で会おう。バレないように先でてるから。30分後に会おう]と、私にわかりやすく落ち合う場所も明記されていた。