「お前なー。合コンとか行くタイプにも見えないし。どこで出会うつもりだよ。枯れるぞ?チヤホヤされるのは20代前半のしかも可愛い気のある女だけだぞ?」
「大きなお世話です」
たぶん、仲直りをするタイミングは今だとわかってる。
だけど今、広重が隣に来たら、バスの中で泣いてしまいそうで。
付き合ってるなんてこと誰にも気づかれたくないのに、演技や嘘なんかつけなそうで。
だから、また私から距離を置いてしまった。
「飯でも食いに行くか?」と、田原さんに誘われて、「ええ」と頷いた。
だけど、決めた。
ちゃんと、話そう。
逃げたくなった気持ちをすっと手繰り寄せた。



