強引な彼との社内恋愛事情*2


強気な目で広重を見ていたはずだったのに、不意打ちのキスをされ、徐々に下へと降りてくる唇に、


「やっ……」と声が漏れた。


一気に気持ちのメーターは恥ずかしさで満タンになってしまいそうだった。


「千花さん」


「広重、今はダメ」と彼の身体を押しのけた。


「なんで?」


「……明るいから」


「恥ずかしいの?」


「恥ずかしくないよ」


「じゃあ、いいでしょ」


「ダメ」


「千花さん。わかってないよね」


「なにが?」


「そんなこと、そんな顔で言われたら逆効果だよ」


またもや深いキスをされて、見えないようにって毛布で身体を必死に隠した。