少し首を捻って、「遠山さんみたいな人かも」と真顔で言った。
「えっ?」
「真面目そうな感じ」
「ま……真面目?」
「最後までやると決められたら貫き通すところ。責任感がある。遠山さんってそんなイメージがあります」
「そうかな?そんなにしっかりしてないけど」
「そういえば、スマホの使い方わかりませんもんね」と笑った。
意外だった。なんというか。そういうところを見て、好きだと思っているところが。
真面目、だなんて愛嬌の欠片さえ感じなさそうな部分を好きだと言う人がいるということが、少しだけ私の心に火を灯した。
広重も、そう思ってくれてたらいいのに。
自信がないから、疑ってしまう。偽ってしまう。素直になれなくなる。
ただそれだけだと、本当はどこかでわかっている。



