強引な彼との社内恋愛事情*2


だから、広重風に言えば、と、呟いた。


「水谷さんに私の目をあげてみたい」


「え?」


「自分の見方が180度変わると思う」


なんて、受け売り発言なのに、偉そうねと笑ってみた。


でも、本当にそう思う。


なんで、こんなことで悩んでるの?と、私の目をあげたら、思うに決まってる。


世界は、きっと明るくなる気がする。


だって、見える世界なんて、自分ひとりのものだ。


それを明るくするか、暗くするかは、自分次第。


例えば、こんなことを言っておきながら、広重に彼女扱いされていないくせに、と水谷さんが、心内で笑っていたって、私を変で可哀そうな人だと憐れんで思ったりしていたとしても、私には関係ない。


大切なことは、今、言いたいと思った私が、言えたことにある。