街中で彼らを見かけたら、なんてお似合いなんだろうと私は思うのだろう。
やっぱり広重だったら、私みたいな地味な子より、水谷さんみたいなファッション誌の中にいる読者モデルのように、普通の中にいたら目立つ、そんな女の子が似合ってると実感せずにいられなかった。
小さな自信はみるみる内に、そんな光景から吸い取られていくみたいだった。
「取り敢えず、ビールでいいですか?」と谷くんはピッチャーを傾けた。
本当は、ビールはあんまり好きじゃないけど。
溶け込みたくなったのかもしれない。
「ありがと」と、言ってグラスに注がれる黄金色の液体を見てた。
「付き合っているなら、お似合いね」と呟くと、「そうですね」と谷くんは言った。



