強引な彼との社内恋愛事情*2


「お疲れ」と、顔見知りの人に挨拶を交わす。久しぶりと、がっちり肩を抱き合うような人もいた。


私が入社する前の田原さんのことも知らないのだから、違和感を感じてしまうのは仕方ない。


だけど、見慣れた顔に、正直ほっとした。


「お。遠山」と、田原さんが声をかけた。


「お疲れ様です」と、会釈をすると、隣に座った。


「元気か?」


「はい」


「だよな」と、笑った。


「なに変な顔してんだよ」とも。


そういえば異動になっても、呑みに行くぞなんて言ってくれていた気がする。


呑み会での田原さんの隣って、なんだか安心するのは、きっと今に始まったことじゃないな、とビールを呑みながらふと思い出した。