強引な彼との社内恋愛事情*2




翌朝、目覚めると絶望が目の前にあるみたいだった。


身体だって、なんか重い。


携帯の電源をオンにすると、昨日の返事か、[わかりました]とだけある。


日曜日は、広重は友達と予定があるから、会う約束をしていなかった。


本当に友達と会ってるのかな。


彼女できたって、言ってたから。


もしかして、本当は、デートだったりして。


そう考えただけで、涙がでそうになるから。


私は、自分が裏切られたという感情以上に、広重にそばにいてほしくて仕方ないんだと自覚した。


きっと、前の私なら、彼の中の私を汚したくなくて、いい女ぶって、別れられた。


今の恋は、そんなに簡単に割り切れるものじゃないって自覚はある。


汚くてもいいから、私は彼のそばにいたい。


だけど、そう考えてみても、彼のために、私が存在しないことだけは確かだ。


一緒にいられない、なんて、嫌だけど。


少し考える。全部、私の思い込みとか、勘違いだって。


私が見ている、広重が全て正解だって。


だけど訊くのが恐い私が中心に世界を見ているのだから、どうしようもない。