「産むよ」 「産んでくれるんですか?」 「産むに決まってるじゃない。ていうか、産んでもいいの?」 「産んでほしいです」 「産んで、いいんだ」 「うん。だって、一生そばにいてほしいから。だから、そういう幸せが増えればいいなと思うんです。千花さんがいっぱい笑える時間が増えればって。だから、俺は産んでほしいです。千花さんが望むことなら、叶えたい」 「うん」と、頷く瞬間に、ぎゅーっとされた。 聞こえなかったかもしれない。だから、もう一度、強く、うんと言った。