強引な彼との社内恋愛事情*2


「田原さん?」


「あんま肩に力いれなくていいから、楽にいけよ」


「いれてませんよ」


「ヅラ課長は、あれだけど。人当りいい奴多いし」


「……はい」


言いたいことは、わかる。


いちから築く人間関係程、疲れるものってない。


ましてや、私はこんな性格だから。


「遠山」


「はい?」


「タバコはやめるけど、酒はやめないから」


「お酒臭いパパは嫌がられるのでは?」


「そんな子に育てねーよ。だから、まあ、また呑みに行くか」と、笑って、外に出て行った。


そうだ。広重にメールしておこう。


話したいことがあるって。


異動とか。そういうことは前もって知りたいことだろうし。


でも、今日は会えないか。休みの日がいいか。


迷いながら、スマホを手に取ると同時にドアが開いた。


「わっ」と、必要以上に驚いてしまう。


谷くんだった。