強引な彼との社内恋愛事情*2


なのに、「え?」と、ひどく驚かれた。


「なんでそんなに驚くのかな?」


「遠山さん、社内恋愛したことあるんですか?」


「知ってて訊いてきたんでしょ?」


「知りませんよ」


「違かったの?」


なにもかもが読み間違えだったと気付いた頃には遅かった。


「あ……あの」


「ん?」


「誰と付き合ってたんですか?」


「もう辞めちゃった人。そっか。みんな知ってるから、知ってるんだと思ってた」


開き直って言うしかなかった。墓穴を掘るってこういうことだ。


「あ。ごめんなさい。なんかボーッとして変な質問をしたみたいで……」


気まずさを読み取ったように謝られた。


「ああ。まあ、いいよ。過去のことだから」


「やっぱり、ダンディズムな方だったんでしょうか?」と、訊かれると、すごく言いにくい。


「……年下」


「年下?」と、やっぱり驚かれた。


「ごめんね。イメージとあわなくて」


「年下派なんですね。意外です」