チラチラと水谷さんに見られてる気がして、思わず、「どうしたの?」と、訊いてしまう。
髪にゴミでもついていたのか、とか気になるに決まっている。
それなのに、「なんでもないです」と、俯いた。
「水谷さんって、なんか、不思議ね」
「え?不思議ですか?どこがですか?」
「そういうところ」と、笑った。
ギャップが可愛いんだろうな、と羨ましいとお茶をすすりながら思った。
やっぱり可愛い子には、未だになれないから、憧れだけは変わらず持ち続けているみたいだ。
花火大会の話をして、テレビを観ながら待っていた。彼氏はいるのか、とか。たわいのない質問をしたりして。
「ちなみに、職場なら誰がいいですかね?」なんて訊くものだから、ドキッとした。
なにか探られているのかと思ってしまったから。
「職場で?」
「あ。例えばでいいですよ」
「うーん……水谷さんは?」と、訊きかえすと「うーん」とうなってしまう。
「良い人なんていないか」
水谷さんが、呟くと、私のスマホが鳴動した。ディスプレイを見ると、谷くんだった。



