強引な彼との社内恋愛事情*2


チラチラと水谷さんに見られてる気がして、思わず、「どうしたの?」と、訊いてしまう。


髪にゴミでもついていたのか、とか気になるに決まっている。


それなのに、「なんでもないです」と、俯いた。


「水谷さんって、なんか、不思議ね」


「え?不思議ですか?どこがですか?」


「そういうところ」と、笑った。


ギャップが可愛いんだろうな、と羨ましいとお茶をすすりながら思った。


やっぱり可愛い子には、未だになれないから、憧れだけは変わらず持ち続けているみたいだ。


花火大会の話をして、テレビを観ながら待っていた。彼氏はいるのか、とか。たわいのない質問をしたりして。


「ちなみに、職場なら誰がいいですかね?」なんて訊くものだから、ドキッとした。


なにか探られているのかと思ってしまったから。


「職場で?」


「あ。例えばでいいですよ」


「うーん……水谷さんは?」と、訊きかえすと「うーん」とうなってしまう。


「良い人なんていないか」


水谷さんが、呟くと、私のスマホが鳴動した。ディスプレイを見ると、谷くんだった。