翌日、デスクに着くと、「おはようございます。お土産なんですか?」と、谷くんに話しかけられた。
「あ。おはよう」
昨日、自分が原因で気まずくなった人がいるなんて知る由もないだろうな。
広重は、谷くんを気にしすぎだと思う。
だって、谷くんから見たら、私なんて眼中にないだろうし。
そもそも、気にする要素がない。
こんなこと、本人に知られたら、笑われるに違いない。
「配るの手伝いますよ」と、言うと、お土産の箱を2つ抱えて持って行った。
昼休みを少し過ぎた。お昼にしよう。今日はどこに行こうかとエレベーターで一階に降りると、水谷さんに会った。
「お疲れ」
「お疲れ様です」
「今から、お昼?」と財布を片手に持つ彼女に訊くと、「あ。はい」と頷いた。
「今、どこ空いてるかな」
「予想だと、梶間食堂なのかなーって思ってます」
「かな?回転率、早いもんね、あそこ」と、言って同時に、自動ドアを出た。
向かう先は一緒。自然とカウンターの席に並んで座った。
「やっぱり、空いてたわね」と、言って、今日のランチメニューを見る。おろしハンバーグか。
彼女もランチと言うから、2つ頼んだ。



