「あ……あれは。メールがきたの。癒される写メ送ってくださいなんていうから、近くにいた犬の写メ送って。だから、同じ写メ持ってるだけだよ?待ち受けだって、偶然だし」
「メールしてるんですか?」
「殆どしたことない。その日は、たまたまで。私もびっくりしたくらいだし」
「そっか」
「気になってた?」
「うん。前から、ちょっと」
「そう」
「ごめん。気分悪くなりました?寝ましょうか?」と、広重が言うから、そっと寄り添って瞳を閉じた。
人が誰かとどんなに切ない別れをしたという話を聞いたとしても、今の私には、広重の声程、苦しくさせるものはない気がした。



