強引な彼との社内恋愛事情*2


「あ……あれは。メールがきたの。癒される写メ送ってくださいなんていうから、近くにいた犬の写メ送って。だから、同じ写メ持ってるだけだよ?待ち受けだって、偶然だし」


「メールしてるんですか?」


「殆どしたことない。その日は、たまたまで。私もびっくりしたくらいだし」


「そっか」


「気になってた?」


「うん。前から、ちょっと」


「そう」


「ごめん。気分悪くなりました?寝ましょうか?」と、広重が言うから、そっと寄り添って瞳を閉じた。


人が誰かとどんなに切ない別れをしたという話を聞いたとしても、今の私には、広重の声程、苦しくさせるものはない気がした。