「本当だよ?」
「そんなに必死にならないでください。なんか、俺バカみたいじゃないですか」と、笑った。
「……ごめん」
「いつも、ヤキモチ妬いてる奴みたいで」
「ごめん」
「嘘です。すみません。ヤキモチですね。結局。本当は、千花さんのこと試しました」
すっと、手ぐしが伸びて、毛先へ流れる。毛先をくるりと丸めた。リスのしっぽみたいに。
「試した?」
「別れたって言ったら、どんな顔になるかなって」
「なにそれ?」
でも、と言った。
「矛盾してますけど、千花さんのことは信じてます。だけど、ひとつだけ訊いてもいいですか?」
「なに?」
「なんで谷さんとスマホの待ち受けが、一緒なんですか?」
真剣な顔だった。



