強引な彼との社内恋愛事情*2


「本当だよ?」


「そんなに必死にならないでください。なんか、俺バカみたいじゃないですか」と、笑った。


「……ごめん」


「いつも、ヤキモチ妬いてる奴みたいで」


「ごめん」


「嘘です。すみません。ヤキモチですね。結局。本当は、千花さんのこと試しました」


すっと、手ぐしが伸びて、毛先へ流れる。毛先をくるりと丸めた。リスのしっぽみたいに。


「試した?」


「別れたって言ったら、どんな顔になるかなって」


「なにそれ?」


でも、と言った。


「矛盾してますけど、千花さんのことは信じてます。だけど、ひとつだけ訊いてもいいですか?」


「なに?」


「なんで谷さんとスマホの待ち受けが、一緒なんですか?」


真剣な顔だった。