強引な彼との社内恋愛事情*2


遠山、ひとりで写メ撮ってたよ。寂しい女だな、って認識されるに違いない。


送らなくてもいいか、と思いつつなんだか気になってしまう。


ていうか、暇なのだろうか。だったら、来れば良かったのに。来たかったのは、本当は自分なんじゃないの?と勝手に気持ちを想像して当てたような気分になった。


パラソルの下に座っているのも飽きたこともあり、少し散歩でもしようかと腰をあげた。


絵になるものを見つけたなら、写メでも撮って送ってあげよう。そうすることにした。


といっても、海の家と、シートやパラソルを広げる客でビーチはいっぱいだった。


癒せるものなんて、なさそう。


ふと目に止まったのは海の家の入口に繋がれていたパグ。どうやら看板犬らしく、水着姿の客に頭を撫でられたり、大忙し。


不細工だけど、なんか可愛い。そう思って、この子の写メを谷くんに送ってみた。


それから、自分の待ち受けにしようかな、なんて思ってモニターをしげしげと眺めていたときだった。


「千花?」と、私の名前が呼ばれたのは。