妄想( ´-` ).。o♡

「私、黒に染まりたい。」



「どうして?」


僕は冷静に聞いた。


彼女はどうしてそんなことを言うのだろう。


「だって黒は何色にも染まらない。
笑顔の色も悲しみの色も何にも何にも染まらない。


···素晴らしいと思わない?」


彼女は窓を見ながらそう言っている。



窓の外は暗くて、曇っているのだろうか。


星さえ出ていない。


「けれど、色々な色に染まっていくから楽しいんじゃないのか?

人は染まるためにあるものみたいなものじゃないか。

最後の最後にその綺麗な色が見えるんだと思う。」