「バイバーイ!」 教室中に飛び交う挨拶。 どれ1つ私に向けられたものじゃない。 私には仲の良い子なんて誰一人としていないから。 「希美バイバーイ!」 「バイバーイ!」 佐倉さんとその友達の挨拶を見ながら、私は小さくため息をついた。 鞄にノロノロと教科書を入れながら、私はバスの時間を確認する。 家から学校までは徒歩10分だけど、今日は行くところがある。