「あっ、そういえば私。
今日残業していかないから」

「えっ、どうしてです?
いつもしてるのに…」

缶コーヒーを持ったまま不思議そうに晴恵を見る芽子

「今日ね、高校の同窓会があって…
だからこの日の為に少しでも仕事片付けてきたの」

自分で言うのも何だが、私は昔から生真面目

先の見通しは上手い方だと自覚している

「ずりー、じゃあ俺も今日は残業しない!」

「だーめ。
昭斗君は私と残業しても仕事沢山あるでしょ?
私がいない時くらい、私に追いつくよう努力しなさい」

「ちぇー…
じゃあ楽しんで来て下さい。」

昭斗は性格が顔に出やすい

さっきの缶コーヒーの時もやはりそうだったが(笑)

「さてと、じゃあ今日の残業は私たち2人でやりますか!
私も色々書類残ってるんだよなー
それじゃ先輩、久々の仲間との交流
楽しんで来てくださーい♪」

「ありがとう」

話しているうちに昼休み終了

そして晴恵は仕事が終わり出かける支度をしていた