ほとんど図星のようなものなので、秋穂には自分の気持ちを素直に打ち明けた。
最初はニヤニヤして聞いていた彼女も、終わるころには真剣な顔に変っていた。
自分でも分からない。
どのタイミングで先輩のこと気になってしまったのか。
いつ、恋愛感情の「好き」になったのか。
全然興味無かったのに…
連絡先を交換しただけで、毎日連絡を心待ちにしてしまう私はあの時の秋穂のような背中になっているんだろうか。
先輩の連絡は、とてもじゃないけどマメではなくて、私が返信しても返ってくるまでに時間がかかる。
返事が来ない…なんてこともしばしば。
そんなこんなであっという間に季節は過ぎ…
風の噂で先輩は大手の会社に内定が決まったらしい。
私の方もすっかり大学生活に慣れ、先輩との連絡も滞っていた。
付き合っている訳では無いから、こんなものと言ってしまったらそこまでだ。
~♪
「…誰だろう。」
携帯画面に表示された番号に見覚えはない。
登録し忘れたのだろうか。
「……もしもし。」
「あ…出た。」
「え…あ、えっ……先輩?」
声ですぐわかる。
声を聴いたと同時に早くなる鼓動が体の中をほてらせた。
「今日暇?」
「これからですか?…ちょうど授業が終わって…暇、ですけど…」
「じゃあ、駅で待っててくれる?」
「は…い。」
プツンと切れる電話に背中を押されるようにして、早歩きで駅に向かった。
