課長と私


「じゃ、早く俺の家行く支度して。」

「え、今日からですか!?」

「ん。」


サラダうどんを頬張る彼を横目に、2週間程度家に帰って来なくても大丈夫なくらいの支度をし始める。

それでもまだ、この時の私には危機感が足りていなかった。

支度も終わって、先輩も食事を終えたようだ。
丁寧に食器も洗ってくれている。


「あ、置いておいてくれればやったのに。」

「作ってもらってるからね。」

「…ありがとうございます。」

「支度、出来た?」

「はいっ。……しばらくお世話になります…。」


改めて言うとおかしく感じる。
私の言葉にくすりと笑って優しく頭をなでてくれた。


「お世話してあげるよ。いろいろと。」

「いっ、いろいろ?」

「行くよ。」


何も言わずに私の荷物を持って自分の車に向かう先輩。
そのあとを置いていかれないようについていく。



~♪


「あ…」


先輩の車に乗って、アパートを出たところで着信音が鳴った。
隣にいる先輩も少し気にしてくれている。


「誰から?」

「えっと……あの、ストーカーさんから…です。」

「ストーカーにさん付けしないの。」

「すいません…」

「で、内容は?」


余白の多い内容のため、下の方へスクロールしていく。
やっと見つけたその文字を見て、背筋が凍った。



“君にはその男は似合わない。”