「やっぱ、さっきの続きしようか。」
ご飯を食べ終わった先輩が真剣な顔でこっちを見る。
「だっダメです。それはダメ。」
「何で。」
「とにかく、ダメです。」
逃げるように食器を洗面台に持っていき、そのまま着替えと一緒にバスルームに入る。
ふっと一息つくと、さっきの喜びがまた襲ってくる。
湯銭につかっても尚、ルンルン気分が抜けない。
このままでプレゼンは成功するのだろうか。
ちょっと幸せ過ぎではないだろうか。
今まであんなに素直な先輩の姿を見たのは数回ほど。
告白をしてくれた時と、あとは…なんだったかな……。
このまま想い出に浸っているとゆでダコのようになってしまうため、バスルームから出ることにした。
髪を手早く乾かし、先輩の家にいくつか置いてある私用のTシャツとスウェットを着てリビングに向かう。
テレビがついてはいるものの、それを見ているはずの彼はすでに深い眠りについている。
「先輩…眠いですか?寝室行きましょうよ…」
「……ん」
「先輩ってば…。」
うっすら目を開けて、私に促されながらベッドに倒れこむ。
「おやすみなさい。」
そう言って、リビングに戻ろうとすると
「どこ…行くの」
「えっ…わぁっ」
「疲れてるんだから、寝なきゃダメ…。」
力強い腕にベッドに引き込まれてしまった。
部屋の明かり、消しに行こうと思ってただけなんだけどなぁ…
眠いせいなのか私を抱き枕のようにギュッと抱きしめて離さない。
誰得。私得。
しばらくドキドキして目が冴えていた私も、大好きな先輩の香りに包まれて眠りに落ちていった。
