「お…お待ちどうさまでした…。」
「楓ちゃん仕組んだでしょ。」
「そ、そんな高度なことできる訳ないじゃないですか!!」
「はぁ………いただきます。」
しょぼんとしながらも箸を進める姿を見て少しだけ私も残念な気持ちになった。
実は、最後までしたかったり……したくなかったり…。
先輩とのそういう関係は毎回ドキドキして、私だけがいつまでも初めてで余裕のない感じだ。
キスの息継ぎのタイミングとか、もっと色気のある雰囲気を出せればいいんだろうけど…
いつも優しくリードしてくれる先輩につい甘えてしまう。
「あんまり嬉しいものじゃなかったよ。」
「え?」
ご飯を食べながら、ポツリポツリとつぶやくように話し始めた。
「仕事って分かってるけど。…楓ちゃんとアイツが一緒にいるのは何か、嫌だった。」
「……。」
「聞いてる?」
「はい…。聞いてます…。」
あまり自分のことを話したがらない先輩にしてはかなり珍しい。
「それが…ヤキモチなんだろうけど…。」
認めた…!?
先輩が…!?
「…えへへ…」
「…楓ちゃん、それバカにしてんの」
「ちがっ…えへへへへ…」
決してバカにしてる訳ではない。
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。
上手に感情をコントロール出来ない私は浮かれてしまう。
