話しを聞いていくと、少女漫画を読んでいるかのようにキュンキュンしてしまった。
出会ったときは正直頼りないと思っていた彼が、自分が上司に言いくるめられそうだったときに助け船を出してくれたらしい。
しかも今後、その上司に目を付けられないようにスマートで穏便に。
完全に仕事の出来る人のコースだ。
「最高じゃない?その彼。」
「そう…思ってくれる?」
「うん…かっこいい、フェチっていうか、その人がかっこいい!」
「緩奈、連絡先とか分かってるの?」
緩奈はビジュアルが良いせいか、男性から連絡先を聞かれるのは日常茶飯事だ。
でも、相手が彼となるとどうなんだろう。やっぱり奥手なのだろうか。
「後輩を使って手に入れました。」
「さすが!」
「さすが姉さん!抜け目がない!」
「で?連絡取り合ってる中なの?脈ありそう?」
そこまで話しが来ると、緩奈は視線を落とした。
「うーん…続いてるっちゃ続いてるんだけど…ね。」
「あんまり盛り上がらない?」
「女性関係になるとあんまり話してくれなくなるのよね…」
「ほお…」
これはなかなかの強者…?
緩奈に振り向かない男の人なんているのだろうか…
三分の一程入ったアイスティーを全部飲み切った。
話しの展開はフェチから緩奈の彼氏候補に変わったが、雲行きはあまり良くない。
亮くん、何か知ってたりするかな…
