課長と私


彼の車の中
緊急事態が発生した


「えっ!!??」

「…びっくりした。」

「りょっ…」

「ん?……車止める?」

「あ…お願い……します。」


私の表情を見て尋常じゃないと判断してくれたのか、近くのコンビニに駐車してくれた。

ふぅ、と一息ついた後私の方に顔を向ける。


「どうしたの、世紀末みたいな顔してるよ楓ちゃん。」

「それってどんな顔……じゃなくて。あの、今日は私の部屋に行くのやめにしませんか…」

「…どうして?」

「ほら、亮くんの家ばっかり掃除してて!自分の部屋の掃除が」

「一緒に掃除手伝うよ。」

「えっと、えっと、もう足場の踏み場もないくらい」

「だから手伝うって。……楓ちゃん嘘へたなんだから正直に言ったほうがいいよ。」


うっ…
心がえぐられていく

光る携帯の画面をもう一度冷静に見てから彼の顔を見る。


「…母が、私の家にいるそうです…」

「…へー…」

「……それだけですか。」

「何で?……挨拶、しておこうかな。」


それは…結婚の、って意味でいいのかな…