ちゅんちゅんと小鳥のさえずりが聞こえる。 どこかのお姫様のような目覚めだ。 「んー……さむ…」 冬でもないのに少し寒いことに違和感を覚える。 これは、前にもあったような… ゆっくりと後ろを振り向く。 「あ……。」 そこには見覚えのある男性の顔。 スッと通った鼻筋に薄い唇、少しだけ茶色がかかった柔らかそうな髪の毛。 本当に絵になる。 いやいやそうじゃなくて…