「あれが噂の優志さん? 噂通りかっこいい〜! この学校にしてマジでよかった!」 何て声が近くから聞こえて 馬鹿らしくなった。 生徒会長はそんな歓声なんて 聞こえてないかのように 話し始めた。 「…生徒会長、 西園優志(にしぞの ゆうし)」 挨拶を終えた彼は、 また湧き上がった 歓声やお手振りに 全く気にも留めずに 自分の席へ戻って行った。