戦いの中に

人はなにを 見出すのだろう



誰かが血を流すことに

人はなぜ 興奮するのだろう




自らが血を流す時

私たちはみな

恐怖に囚われた瞳をするのに



誰かが血を流す時

にわかにその瞳は

好奇の色を発する




だからこそ人は 求めるのだ

自らの抑えきれぬ欲望を

果たすために

戦いを 求めるのだ




この世に生がもたらせる限り

戦いに 終焉などない





欲望を果たしたいのなら

戦え


闇など恐れず

自身の血を恐れず


戦え



それは醜いものではない






我々の 本能なのだ。