「っ……」 何分だろうか。何秒だろうか。 あたしと先輩は止まっていた。 今まで誰かに触れられるても、こみ上げる吐き気と大きくなる心臓の音で相手を気にしている余裕なんて無かったはずなのに。 先輩と目が合うのが怖い。 しまった。 この子に触っちゃいけないんだった。 そんな顔をさせていたら辛い。 でも反対に 先輩がどんな表情であたしに触れたのか気になってもいた。