「この顔見るのは“俺”限定」

首をかしげるあたしに、靴箱で出会った繭は、眠そうな顔をして、同じように首をかしげた。



「ん?
あれ?
ありさ……。
その寝ぐせ……。
どうしたの?」



「……えっ?」



「あたし、昨日言ったよね?
ちゃんと、可愛く髪を巻いてって……」



「うん。
だから、朝からがんばったよ」



「……え?
がんばったって……。
え――っ!?
ソレ、寝ぐせじゃないのぉ!?」