「この顔見るのは“俺”限定」

「……え?
でも……」



「でも?」



「かなりの勢いで笑われた。
しかも……。
ご愁傷様って言われた」



「そんなことぐらいで、ありさ。
アイツのこと、諦めるの?」



繭は、あたしの手からめんたいこおにぎりを奪い取った。



「それに、アイツが言ったこと、思いだしてよ」



繭は、大きな目をキラーンと光らせた。



「『いいんじゃね?
この俺を。
オトせるもんなら、オトしてみれば?』
……って言ってたじゃん」



「うん……」