「この顔見るのは“俺”限定」

ついでに、おにぎりでも食べちゃおっかなぁ。



今朝の汐見廉の言葉で色気づいて。



あたし、今日のランチ、あんまり食べられなかったからなぁ。



いそいそカバンまで引き返し、めんたいこおにぎりをつかみ上げる。



どーせあたしは、〝可愛い女”になんか、なれないもーん。



「いっただっきまーす!!」



大きな口を開けて、ガブリッとめんたいこおにぎりに食いつこうとした瞬間……。



「やめなよ、ありさ。
アンタ……。
ブタになってもいいの?」



繭が、おにぎりを持つあたしの手をギュッとつかんだ。