「この顔見るのは“俺”限定」

ついつい、立ち上がって、大声を出してしまった。



「うっさい、繭!!
あたしが好きなのは、汐見廉だけなのっ!!」



さっきあれほど、静かに……って、繭に言ったことも忘れて暴れる。



「聞いてたでしょ? さっきの話。
他の優しい男じゃダメなの!



汐見廉じゃなきゃ、絶対ダメなの。
……ていうか、汐見廉がいいの。



他の男には、興味ないのっ!!
だって、あたしが好きな男は、汐見廉だけなんだから――っ!!!!!」



最後は絶叫して、はぁはぁ息も荒く、コンクリートの床にへたりこんだ。



そのとき……。