「この顔見るのは“俺”限定」

「ねぇ~。
繭~。
お願いだよぉ~!
あたしがんばるからさ~。
繭の手で、あたしを“超可愛い女”に変えてよぉ~」



あひる口にもしてみたし、口調だって、たぶん可愛い。



「だって、繭。
あんなイケメン大学生をサクッとオトした女の子じゃ~ん。



だったらさ?
繭の手にかかれば、汐見廉なんて。
赤子の手をヒネるように簡単じゃ~ん」



目もうるませてみたし、これで、繭にも可愛く見えるはず。



あたしにもやればできるんだってところを見せたくて、精一杯のアピールを続けた。



それなのに……。