「この顔見るのは“俺”限定」

「はぁ……っ」



繭は、大きなため息をついた。



「ありさ。
アンタ、汐見廉が好きとか、マジなわけ?」



小さい背に可愛い顔。



ゆるふわの猫っ毛に、お人形さんみたいに大きな目。



でも、それに似合わない乱暴な言葉使い。



繭は、ふわっふわの女の子らしいイメージを覆すように、顔をゆがめた。



出たよ、繭の面倒くさそうな顔。



目なんか、こーんなに細くしちゃって。



口元なんか、こーんなに歪めちゃって。



イヤイヤオーラを出しまくる。