「この顔見るのは“俺”限定」

ちょいちょい“ありさ”って名前で呼ぶのをはさんでこないでよ。



しかも、“可愛い”とか言われるの、あたし、慣れてないの。



そのたびに、きゅんきゅんしちゃって怒れないよ。



「不器用で、照れ屋の子が。
俺のために一生懸命がんばってるとか。
それだけで、超かわいくない?」



汐見廉は、あたしの後頭部に手をそえて、あたしの顔をのぞきこんだ。



「……っ」



「だから、俺が好きなタイプの女の子は“可愛い子”で間違ってない」



「……う、ん」



「ピザを渡すときも、情報の授業でのPCも。
それから、髪の毛を巻いたりするのも。
全部全部、かわいかった」