「この顔見るのは“俺”限定」

「はぅ……」



あのとき感じた疑問が解消されて、気が抜けた。



「だから、俺。
おまえが行った後、こっそりあとをつけてたの。
おまえにバレないように」



汐見廉は、優しくあたしの頭をなでた。



「でも、アレにはビビったな。
マジで」



「え?」



「あのネコのとき。
おまえ、すげー声出すから。
おまえの声の大きさにびっくりして、俺まで叫びそうになったっつーの」



「……っ。
あれはっ……」